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2011年7月

Ku-librarians勉強会 第17回「五研共通図書室から宇治分館への移行 / 杉本裕美」(2001年2月22日) まとめ・感想文

 宇治分館への移行過程、分館の実際、分館のこれからの課題、と冒頭に提示されたとおりに体系的に話が進み、時間を感じさせられない発表でした。また、パワーポイントによるプレゼン資料も見やすく構成されたものでした。「移行過程」を説明する出典の示された各資料は説得的でしたし、分館化前・後の資料配置や人員構成の変化も整理された見せ方で、たいへん分かりやすかったです。「分館の今」はデジカメ写真を多用されており、決してよろしくない(!)現在の環境を示すには「”一見に如かず”効果」あり、ですね。「これからの課題」については、いろいろ難しいところもあるのでしょうけれど、もう少しつっこんだお話を聞けたらな、と思いました。杉本さんのお話の中で、物管や予算が一本化された時に本来の意味での分館化が完成するのでは、という旨の指摘がとくに印象的でした。現在はそうした諸々の矛盾のしわ寄せが、第一線に来てしまっている状態なのかなと想像します。

 #シス管なども関係した、宇治統合にあたってのiLiswaveがらみの話から。五研一センターがそれぞれ、予算・部署・配置等のコードを持っていたため、それを再編成して一本化する作業が発生しました。トータルシステムということで、同じコードがDB上のいろいろな個所で使われてたり、各サブシステム間の関係などから、こうしたケースは簡単にはいかないところがあります。今後、組織統合のケースが増えてくる可能性を考えると、システム設計も組織改変に柔軟に対応できるものでないといけないのかもしれません。(というか、組織に合わせてシステムを設計、運用しようとするところからなんとかすべき・・・。)

 発表を聞きながら、また終わってからの質問の時間で特に感じたのは、お互いの仕事の内容やどんなサービスしているかを知らないなぁ、ということです。私たちの間でさえそうなのですから、各図書室どうしでは、いわんや、他の京大構成員は・・・! 私自身では、自分の仕事を人に説明しろ、と言われると、正直言ってかなり心許ないことを自覚。しかし、「身内」以外にも「何を何のためにしているのか」を説明できるということが、ますます必要になろうこれからです。今回のように、自分の仕事や図書館の仕事を総括し、それを共有できる機会としてもたいへん有意義な場であることを再確認した次第です。

 これからの図書館のグランドデザインを進めていくなかで、ポリシー・人・予算の三位一体というあり方は、足元をすくわれないためにも大事なことだと思います。また、現在にあっても旧来の枠に縛られがちな各組織の発想を、図書系の視点から変えていければな、と考えます。そうした意味でもひとつのモデルケースとして、宇治分館の経験は、京大図書系にとって貴重なものではないでしょうか。

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